目次
3行要約
- 新潟大学名誉教授・岡田正彦氏が、コロナワクチン接種後の突然死には大きく3つのパターンがあると解説する。
- 脂質ナノ粒子に含まれるポリエチレングリコール、正の電荷を持つ脂質、そして遅れて起こる自己免疫反応(心筋炎など)が、それぞれ異なる時期の死亡に対応しているという。
- さらに「妊婦にも安全」の根拠とされた米国の有名論文が、分母の取り扱いによって流産率を低く見せていた問題を指摘している。
詳細要約
岡田氏の専門と、この本を書いた動機
- 専門は予防医学と医療統計学。新潟大学医学部で動脈硬化がなぜ起こるのかを、ヒトの細胞と遺伝子レベルで研究してきた。
- その研究では細胞にメッセンジャーRNAを作らせて取り出していたが、「試験管の中の物質が自分の体内に入ったら病気になるのでは」と思わず手が震えた経験がある。
- 4年ほど前にメッセンジャーRNAを応用したワクチンが登場したと聞いて驚き、改めて調査研究を始めた。今回の書籍は3冊目で、過去4年間の総括にあたる。
接種後の突然死、3つのパターン
- 当日の死亡:激しいアレルギー反応であるアナフィラキシーショック。原因の多くは脂質ナノ粒子に含まれるポリエチレングリコールと考えられるが、体内で速やかに分解するため証拠が残らず、因果関係を証明できない。
- 翌日から数日後の死亡:膜を安定させるために人工的に加えた「正の電荷を持つ脂質」が細胞を傷害し、肺からの出血などで亡くなると考えられる。この物質は実際に使われ始めてから悪影響が分かってきた。
- 5日から1週間以降の死亡:自己免疫疾患の誘発。代表例が心筋炎で、2回目接種の5〜7日後に急増するグラフが海外データで示されている。多くは軽症だが、一部の激しい心筋炎が突然死につながる。
肥満が重症化リスクになる理由
- 脂肪細胞は数が増えるのではなく、脂肪滴を取り込んで細胞自体が数倍に膨らむ。
- 海外の研究者が、脂肪細胞の中では新型コロナウイルスの増殖が特に盛んで感染しやすいことを見つけた。
- したがって脂肪細胞が肥大している人、脂肪が入りすぎて細胞が弱っている人は、感染しやすくかつ重症化しやすい。予防の一つとして減量が推奨される。
「妊婦にも安全」とされた論文の分母問題
- 2021年6月17日付で米国の研究者が一流医学誌に発表した論文。妊娠中に接種した827人のうち104人が流産し12.6%、過去の報告値は10〜26%程度なので悪影響は認められない、という内容だった。
- 日本でも話題になり、当時の担当大臣が「妊婦にも悪影響がないことが示された」と発言した。
- 半年後に岡田氏が同じ論文を検索し直すと、タイトルも著者もDOIも同じなのに表だけが差し替えられており、過去の報告値は「不明」に変わり、分母の内訳が追記されていた。
- 追記によれば827人のうち700人は妊娠20週以降に接種した人で、流産の分母は127人でなければならない。104を127で割ると約82%となり、従来の10%程度から8倍以上に増えていた計算になる。
- しかも改訂した旨はどこにも書かれておらず、多くの読者は気づかないままになっている。岡田氏は「ワクチンは流産を促進していたかもしれない」と結論づけている。
- なぜ分母に加えてはいけない700人を最初に含めたのかについては、ミスだったのか意図的だったのか分からない、と述べるにとどめている。
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