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■ 3行でわかる
① 元河合塾講師の神野正史氏は、白村江の戦・元寇・日露戦争・太平洋戦争という4つの国家存亡の危機を振り返り、日本の歴史には「攻勢型」と「守勢型」の2つの法則があると説く。
② 日本から海外に派兵した白村江と太平洋戦争では大敗したが、それが律令国家や戦後民主国家への大改革につながり、攻められた元寇と日露戦争では神風や天祐が重なって相手の元やロシア帝国が滅びたと解説する。
③ 現在の日本はロシア・中国・北朝鮮・韓国、さらにトランプ政権からも圧力を受ける「守勢型」にあり、「日本に災いなすものは必ず滅びる」という原則から日本の未来は明るいと結論づける。
動画の概要
「神野の世界史劇場」第48回のワンポイント講座で、テーマは日本の未来。北方領土、北朝鮮のミサイル、竹島、尖閣、米国の言動など厳しい状況にある日本の行く末を、現状分析(神野氏の言う「トイレットペーパー史観」)ではなく、数千年の歴史から法則性を見いだして読み解く。
主なポイント
1. 白村江の戦(日本攻勢型)
- 唐の高宗が新羅と結んで百済を滅ぼし、百済の残党の要請を受けた倭が出兵したが、唐・新羅連合軍に大敗した。
- 唐の侵攻に備え、天智天皇は大宰府を守る水城(高さ13m・長さ1.2km)や大野城・基肄城を築き、烽火の通信網を整えた。
- 軍団制、租庸調、戸籍制、律令制を導入して中央集権化を進め、豪族連合の「倭」から「日本」へ生まれ変わった。
- もし勝っていれば朝鮮情勢の泥沼に巻き込まれ衰亡した可能性が高く、「試合に負けて勝負に勝った」と評価する。
2. 元寇(日本守勢型)
- チンギス汗以来ユーラシアの大半を飲み込んだモンゴルに対し、北条時宗は服属要求を拒んだ。
- 文永の役(約4万・900艘)は鎌倉武士の奮戦で撃退し、撤退中に暴風が吹いた。弘安の役(江南軍10万+東路軍5万)では約20kmの石築地(防塁)で上陸を阻み、戦闘中に台風が襲った。
- 2度の「神風」で家臣が3度目の遠征に反対し、各地で反乱も続発。フビライは失意のうちに没し、元も80年もたずに滅んだ。
3. 日露戦争(日本守勢型)
- 国力差10〜20倍のロシアに対し、名君・明治天皇のもとで臨んだ。
- 鴨緑江の戦では満月の夜に雨雲が月を隠し、雨は降らず、濃霧でサーチライトも効かないという「天祐」が重なり渡河作戦が成功した。
- 黄海海戦では、敵艦のエンジントラブルで追いつき、「運命の一弾」が旗艦ツェサレーヴィチの司令塔を直撃、舵の故障や信号機の故障まで重なって旅順艦隊を撃滅した。
- 日本海海戦では、濃霧でバルチック艦隊が対馬海峡を選び、接近時は薄霧、開戦時には快晴になった。戦後、ロシア帝国は革命で滅び、ニコライ2世も処刑された。
4. 太平洋戦争(攻勢型から守勢型へ)
- 満洲への執着、世界恐慌、関東軍の暴走、5.15事件を経て日中戦争・太平洋戦争へ進み、日本から仕掛けた攻勢型として大敗した。
- 敗戦で軍部が解体され、民主主義国家へ大改革されたのは白村江と同じパターンだという。
- 一方、日本民族の抹殺まで唱えたとされるルーズベルトの分割占領案は守勢型にあたり、本人が終戦前に急死し、後任のトルーマンが案を退けたと解説する。
まとめ・結論
神野氏は、現在の日本は自ら仕掛けたのではなく一方的に圧力を受けている「守勢型」にあたるとし、プーチン、習近平、金正恩、李在明、さらに既存メディアなども行き詰まっていると指摘する。トランプ政権の米国も衰亡は避けられないと断言し、現状だけを見れば日本の未来は暗く見えるが、数千年の歴史の原則に照らせば日本の未来は明るいと結んでいる。
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