▶ https://youtu.be/dyw4glwF2mg
▶ 元動画を視聴する(カナダ人ニュース)
■ 3行でわかる
① 第81回国連総会で9月23日に登壇したアルゼンチンのミレイ大統領は、国連が「傲慢な寄生虫のカーストを養うだけの無用な組織」になったと断じ、世界人権宣言に基づく本来の契約は事実上破られたと訴えた。
② ミレイ氏は、国連がアジェンダ2030やジェンダー、過激な環境主義、無秩序な移民を押し付け、コロナ禍では強制的なロックダウンで雇用や教育、看取りの権利を奪ったとして「ジェノサイド」と表現し、WHO脱退の理由にも挙げた。
③ AIについては産業革命期のラッダイトの誤りを引き、恐怖を理由に国家へ統制権を渡すべきではないと主張。「衰退は運命ではなく繰り返された決定の結果」という言葉は日本も学ぶべきだと、やまたつ氏は紹介する。
動画の概要
カナダ在住のやまたつ氏が、第81回国連総会のハイレベル週間で行われた演説のうち、日本ではあまり報じられないアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領の演説を重要部分に絞って紹介する。国連が「すべきだったのにしなかったこと」「すべきでなかったのに実行したこと」「人工知能の到来」の3点から、国連の存在価値と世界の課題を論じた内容を解説している。
主なポイント
1. 国連総会の注目はトランプ演説に集中
- 第81回国連総会(ハイレベル週間は9月18日〜29日)では、高市首相の旧敵国条項削除の訴えに中国が猛反発
- トランプ大統領は「アメリカはかつてなく強くなった」と述べ、イランとは中間選挙後に合意か迅速な壊滅かの重大な決断をすると発言
- 「選ばれてもいないグローバリスト官僚のアジェンダを各国に押し付けるな」「大量移民で文化と遺産を破壊している」とも批判
2. 「心地よい嘘より不快な真実を」
- ミレイ氏は、危機の瀬戸際にあったアルゼンチンを引き継いだ経験から、問題には絶対的な誠実さで向き合うべきだと強調
- やまたつ氏は、左派の権力者に扇動される支持者こそ、この現実を直視すべきだとコメント
3. 「傲慢な寄生虫のカースト」と国連を批判
- 78年前の世界人権宣言の精神は共有するが、国際法の尊重・主権の保護・紛争の平和的解決という神聖な契約は事実上破られたと指摘
- エルサルバドルのブケレ大統領も同様の理由で国連に出席しなくなっている
- オーストリア学派の経済学者ミーゼスの「善良な人々は同胞の人生をコントロールしようとは考えない」という言葉を引用
- ミーゼスは、社会主義は合理的な経済計算ができず成立しない、国家介入はさらなる介入を招くと主張した人物
4. 官僚的リヴァイアサンとコロナ禍の「ジェノサイド」
- 国連は各国民の生き方を決める「官僚的リヴァイアサン」を築き、独裁政権やテロ組織には無力な一方、ルールを守る民主国家にはオーウェル的統制を行っていると批判
- アジェンダ2030、経済規制、ジェンダーアジェンダ、過激な環境主義、無秩序な移民は失敗しても見直されず、さらに拡大していると指摘
- パンデミック中の強制ロックダウンが雇用を破壊し、一世代の子どもの教育を台無しにし、孤独な死をもたらしたとして「ジェノサイド」と表現。WHO脱退の理由の一つとした
- 国家が植え付けた恐怖は「統治の道具」であり、緊急事態が過ぎても制度と権力は残ると警告
5. AIを恐怖ではなくフロンティアとして
- 活版印刷、蒸気機関、電気、インターネットなどの技術革命はいずれも雇用破壊の恐れを伴ったが、実際には人間の可能性を広げた
- 産業革命時に約8億人だった世界人口は10倍になったが、ラッダイト的な悲観論どおりなら失業率は90%になっていたはず
- AIはアダム・スミスの「ピン工場」の21世紀版であり、慎重さは必要でも「慎重さは恐怖を意味しない」
- 国家は役人という人間で構成されており、AIの統制を委ねれば一部の人に他者の創造を制限する権限を与えることになる。「自由の一部を渡せば守ってあげる」はコロナ禍と同じ構図
- やまたつ氏は、中国資金が流れているとみられるデータセンター反対運動や、AIへの過度な恐怖の煽りにも疑問を呈している
6. 「衰退は運命ではない」――日本が学ぶべきこと
- アルゼンチンはかつて経済大国になりかけながら、社会主義化で衰退した歴史を持つ
- ミレイ氏は「衰退は運命ではなく繰り返された決定の結果であり、進路を選べるなら変えることもできる」と語り、自由のための繁栄を掲げた
- 少子高齢化や「失われた数十年」を仕方ないとしがちな日本こそ、この考え方を学ぶべきだとやまたつ氏は指摘
まとめ・結論
「寄生虫」発言のインパクトに目が行きがちだが、ミレイ大統領の演説は、国連の機能不全、コロナ禍の統制の検証、AIをめぐる恐怖と国家権力の関係、そして衰退からの立て直しまで、世界が抱える問題を俯瞰した重要な内容だった。賛否はあっても、一国の大統領が国連の場でこうした主張をしたことは、日本の進路を考えるうえでも大いに参考になると動画は締めくくっている。

