【金融リセットはいつ?】原油支配の終焉で「ドル基軸体制」が崩れる日|長嶋修【OWS TV】

▶ https://www.youtube.com/watch?v=S5p6Fv3lD-U

目次

■ 3行でわかる

① 長嶋修氏は、2020年のコロナ騒動から続く「既存構造の崩壊」の延長で、2026年のイラン紛争は米軍を世界から撤退させるための「負けるための戦争」であり、中東はイスラエルとの最終決戦に向かいうると見る。

② 1971年の金・ドル交換停止以降、原油をドルで流通させることでドル基軸体制が保たれてきたが、その枠組みが外れつつあるため、多くの予想に反して原油価格は大きく下がるとの見方を示す。

③ 金融リセットはマイルドには進まず、ある日突然「今のドルはおしまい」という形で訪れ、遅くとも2030年頃には世界が変わったと誰の目にも明らかになり、AIとベーシックインカムを伴う5〜10年の移行期に入ると予測する。

動画の概要

OWS TVのレギュラー出演者でもある長嶋修氏が、2026年8月中旬時点の世界情勢と経済、日本の行方、そして金融リセット(グレートリセット)がどの段階にあるのかを語る対談の前編です(約26分)。動画では、出演者の見解・将来予測を含み、金融リセットやドル崩壊の発生・時期を保証するものではないと明記されています。

主なポイント

1. 既存構造の崩壊と中東情勢

  • 2020年のコロナ騒動から世の中が大きく動き出し、既存構造の崩壊・消失のプロセスが続いている
  • 2026年3月に始まったイランをめぐる紛争について、米国は米軍を世界から撤退させるために「負けるための戦争」をしているというのが長嶋氏の持論
  • 米軍が引けば、イランとイスラエル、トルコなど周辺国が残り、それらが連合してイスラエルに向かう「聖書の最終決戦」のようなシナリオもあり得る

2. 戦争と金融経済は別の動き

  • 金融面では大規模な金融緩和が続いたままで、放っておけば株価は上昇方向に向かう
  • 日経平均は7万2000円台から6万円台前半まで一気に下がるなど、1日1000〜2000円の変動が当たり前の高ボラティリティにある
  • 中東の多くの国は、米国やその「親分」である英国がセッティングした枠組みの上に成り立っており、その枠組みが次々と剥がれ落ちている

3. 原油本位制の終わりと原油価格の下落予測

  • 金本位制から始まった通貨体制は、1971年に金とドルの交換が停止された後、原油をドルで流通させる「原油本位制」のような形でドルの地位を保ってきた
  • その仕組みをやめようとしているため、長嶋氏は多くの予想に反して原油価格は大きく下がり、原油を起点とするインフレはないと予測(ただし別の要因でインフレが進む可能性はある)
  • 原油はある程度の価格レンジに固定して基軸通貨を支える前提で運用されてきたと見ており、膨張を前提にした金融システムが持たなくなれば、その前提自体が不要になる
  • 聞き手は、AIや技術の進化で労働やエネルギーのコストが下がり、原油に代わるエネルギーが表に出てくる可能性にも言及

4. 数百年、2000年単位の転換期

  • 17〜18世紀のオランダ東インド会社やイングランド銀行から始まった金融・株式の仕組みが、米ウォール街で膨らみ、作った側でもコントロールできないほど膨張している
  • 日本は世界の流れの最後尾で、明治維新以降に急速に近代化し、戦後の高度成長を経てモノは行き渡った
  • 産業革命以来の金融システムが時代に合わなくなる一方、AIやロボットなど新しいテクノロジーが台頭し、両者がタイミングを計ったように揃ったのが今
  • 中東やウクライナの戦争は、既存構造に決着をつけるための「生みの苦しみ」であり、冬を終わらせないと春は来ない

5. 金融リセットの時期とアメリカ経済

  • 2019年の時点では2025年頃に一定の金融リセットが起きると見ていたが、トランプ政権が2期続かなかったため約4年遅れている
  • 水面下では変化が起きており、どんなに遅くとも2030年頃には現在の前提がことごとくなくなっていると予測
  • 米国は国債の利払いだけで年1兆ドルを超えかねない状況。基軸通貨国としてドルを世界に供給するため借金国になり、80〜90年代に産業を捨ててITと金融に移ったため、立て直しは容易ではない
  • 学歴や年収といった既存の価値観の意味が薄れるなか、変化を不安と捉えるかチャンスと捉えるかが問われる

6. AIがもたらす公平な世界と移行期

  • AIに管理される社会を懸念する声もあるが、ピラミッド型の支配構造はすでに完成しており、テクノロジーの哲学を正しく設定できれば、可視化された公平な仕組みが生まれる
  • 金融がいったんリセットされても資本主義経済は形を変えて続き、制度や人の意識が追いつくまで数年のグラデーション的な移行期が必要
  • その間、月5万〜7万円のような段階的なベーシックインカムの配布も遠くないが、それに期待しすぎるのも「依存」になる
  • AIが自らを改善するAGI・ASIの段階に至れば、人類は「進化した星の宇宙人」のような状態になるが、社会システム全体の移行は5〜10年単位

7. ソフトランディングか、ある日突然か

  • 聞き手は、デジタル通貨からベーシックインカムへと進む「ソフト路線」と、通貨が紙くずになる「ハード路線」の2つのシナリオを提示
  • 長嶋氏は、移行期間を予告すれば資金が逃げ出して持たなくなるため、マイルドな変化は無理だと指摘
  • 金融リセットはある日突然「今日でおしまい」という形で訪れ、まず今のドルが終わるだろうと予測する

まとめ・結論

長嶋氏は、原油でドルを支えてきた体制の終わりと、AIをはじめとする新技術の台頭が同時に進む今を、数百年から2000年単位の大転換期と位置づけています。金融リセットは予告なく突然訪れる可能性が高いとしつつ、それを恐れるのではなく、自分にとって何が大切かを見つめ直す機会として捉えることが大切だというのが、この前編のメッセージです。資産や借金、株・不動産・金・円の行方については後編で語られています。


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この記事を書いた人

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