▶ https://www.youtube.com/watch?v=mtJ22EMyWeY
■ 3行でわかる
① 長嶋修氏は、金融リセットでドルや円が終われば米国債をはじめ世界中の借金も消え、資産のプラスも借金のマイナスも意味を失い、全員が同じ条件になるため、分解して考えれば過度に恐れることではないと説く。
② 日経平均は6万円を超えたあたりからソフトバンクなど一部銘柄頼みの「平均ではない」相場になり、不動産も上位15%・ゆるやかに下落する70%・価値ゼロかマイナスの15%に分かれていると分析する。
③ 不動産は資産価値より自分が好きな町や建物で選び、ゴールドの価値の前提も崩れうるとしたうえで、グレートリセット後に必要なのは依存と正反対の「主体的に生きること」と、災害への備えだと結論づける。
動画の概要
OWS TVによる長嶋修氏との対談の後編です(約22分)。前編で語った「ドル基軸体制の終わり」を踏まえ、金融リセット後に資産や借金はどうなるのか、日本の株・不動産・金・円の行方、これからのお金との向き合い方について語っています。動画では、出演者の見解・将来予測を含み、資産や借金の消滅を保証するものでも、特定の金融商品の売買を推奨するものでもないと明記されています。
主なポイント
1. 金融リセットで資産も借金も消える?
- 多くの人の不安は「お金がないと生きていけないのに、これからの人生が続くのか」という点に集約される
- 老後2000万円問題が語られるなかで金融リセットが起きればどうなるのかと不安になるが、ドルも円も終わるなら全員が同じ条件になる
- 1000万円が100枚になるようなことがあらゆるところで起きるため、意外と大変ではないかもしれない
- ドルが終われば、ドル建ての米国債や、それを世界中で回していた借金もなくなり、お金のプラスもマイナスも意味を持たなくなる
2. 日本の株式市場の危うさ
- 韓国では、AIや半導体ブームに乗って個人投資家が信用取引で借金までして株を買い、20%以上の急落に見舞われた
- 日本も日経平均が6万円を超えたあたりから、ソフトバンクなど一部銘柄が上がれば平均が上がる「全然平均じゃない」構図になっている
- AI関連はいったんバブル崩壊があるかもしれないが、ドットコムバブルと同様、AIやロボットが世界を大きく変える原動力になることは間違いない
- 株式市場は企業業績の理屈ではなく、変動(ボラティリティ)があるほど儲かる仕組みで、悪く言えば賭場のようなもの
- NISAで若い世代の投資も増えているが、借金してまでレバレッジをかけるリスクを考え、資産配分の何%と決めてから取り組むべきだと助言
3. 不動産は「15・70・15」に三極化
- 2000年代前半から上がり続けたように見える日本の不動産だが、内訳は、上位10〜15%、ゆるやかに下落する約70%、価値ゼロかマイナスの約15%に分かれている
- 都心のタワーマンションなど上位15%は、金余りのなかで投資マネーや富裕層、相続税対策、海外資金が集中するため、当面揺らがないと見る
- 売れば現金を持つことになり、それは「円に投資する」ことでもある。上位15%の物件なら、円の価値が毀損する可能性を考えると急いで売らなくてもよい
- それ以外の物件は放置しても築年数とともに価値が下がるため、売るつもりならすぐに売った方がよい
4. 買うなら「好きな町・好きな建物」で
- 資材や人件費の高騰で、地方でも建築コストが上がっている
- 持ち家か賃貸かという議論は、戦後の高度成長期以来の価値観に基づくもので、35年ローンを組んでも35年後にはその価値観自体がなくなっているかもしれない
- 原理原則に立ち返り、好きな町で、長く愛着を持てる建物に、無理のない支払いでずっと住みたいなら買えばよい
- 経済的には上位15%を選べば硬いが、それだけでよいのかと考える人も多いはずだとする
5. ゴールドと「裏付けのない通貨」
- 金価格は一時1グラム3万円を超えた後、2万円台前半を経て2万5000円前後で落ち着いている
- 金融ショックや金融リセットの局面では一時的に高い価値を保ち、さらに上がる可能性もある
- 各国中央銀行が金の保有を増やしており、次の仕組みでは金や銀、仮想通貨などを裏付けに通貨を発行する可能性もある
- ただし長期的には、原油と同じく「金は量が少ないから価値がある」という前提が崩れる可能性もあると長嶋氏は見る
- ドルも円もすでに裏付けはなく、みんなが信用しているから成り立っているだけで、価値は「決めの問題」だと指摘
6. 加速する変化と政治の役割の低下
- 2020年から2026年のわずか5年余りで世の中は恐ろしいスピードで変わり、これからの5年はさらに加速する
- 長嶋氏自身も、かつて3〜4人に手伝ってもらっていた仕事をAIで1人でこなしている
- 江戸時代の藩が明治維新で47都道府県になったように、世界でも各国政治の重要性やパワーが下がっていく
- 各地の自治体で噴き出している問題は、表面的にはひどく見えても、膿を出して綺麗にするために必要な過程だと捉える
まとめ・結論
長嶋氏は、グレートリセットはすでに始まっており、最後に発表されたときに私たちが知るだけだと語ります。リセットを待ち望んだり恐れたりするのではなく、目の前の人生や人を大切にし、依存とは正反対の「主体的に生きること」が必要だと強調しています。また、社会の大変革には天災地変がつきものだとして、地震や豪雨などへの備えを一定程度しておくことも勧めています。
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