▶ https://www.youtube.com/watch?v=Md40vNP_3Uk
3行でわかる
① 教育環境の改善を求める高校生デモから始まったフランスの騒乱は約16万人規模に広がって放火や商店襲撃に発展し、茂木誠氏は「プロ市民が入り込んだ政治運動だ」と見る。
② 目的は、世論調査でトップに立つマリーヌ・ルペン氏の国民連合政権を来年の大統領選で阻止することであり、ロベスピエールを英雄視するメランション氏の「不服従のフランス」の関与が指摘されている。
③ 移民が人口の2割に達したフランスでは国民の分断がもう修復できず、移民の上限を決めていない日本も同じ道をたどる前に、欧州の現実から学ぶべきだと警告する。
動画の概要
LIMIT BREAKERの小田真嘉氏が、予備校講師・作家の茂木誠氏に、フランスで起きている大規模な暴動の背景を聞く対談動画です。フランス左翼の歴史をたどりながら、来年の大統領選をめぐる政治的な狙いと移民問題を読み解き、日本への教訓を語っています。
主なポイント
1. 高校生デモが暴動に変わった理由
- 校舎の設備が古い、エアコンがないといった教育環境への抗議から始まり、教職員も加わって約16万人規模のデモに
- やがて放火や商店襲撃が起き、マクロン大統領の辞任を求める政治批判へ発展
- 茂木氏は「高校生はそんなことをしない。利用されただけで、プロ市民が入り込んだ政治運動だ」と指摘
2. 真の狙いは「ルペン政権」の阻止
- 世論調査では、移民の受け入れ停止やEUからの自立を訴える国民連合のマリーヌ・ルペン氏がトップ
- 騒乱を起こして選挙そのものを難しくし、延期させたり、ルペン氏が暴動をあおっていると決めつけたりする狙いがあると分析
- 米国でトランプ氏に対して起きたBLM運動と同じ構図だと見る
- ルペン氏を嫌うマクロン大統領も、騒ぎを傍観して利用しようとしていると指摘
3. フランス左翼の3つの系譜
- 共産党:ナチス占領下でレジスタンスを組織して支持を集めたが、ソ連共産党に逆らえず、人気が低下
- 社会党:労働者の待遇改善を掲げる穏健リベラルで、ミッテラン、オランドの両大統領を輩出。しかしオランド氏は「国際金融資本と戦う」と訴えて当選しながら公約を覆し、支持を失った
- 不服従のフランス:社会党を飛び出したメランション氏が結成。EUや国際金融資本に従わないと訴えて人気を集める
4. ルペン氏とメランション氏の違い
- どちらもEUに批判的だが、ルペン氏は移民の受け入れ停止、メランション氏は移民と手を組んで大企業・大銀行と戦う立場
- 国民連合の英雄はジャンヌ・ダルク、メランション氏が称えるのは恐怖政治で大量処刑を行ったロベスピエール
- 2月には集会で乱闘があり、24歳の数学専攻の学生が殴られて2日後に死亡。加害グループに不服従のフランスの議員秘書がいたと証言されている
- 茂木氏は今回の暴動を「予行演習」と見ており、選挙が近づけばさらに激化すると予測
5. 移民2割の国で起きていること
- 移民は人口の約2割に達し、市民権や参政権を持つ2世・3世が増えている
- 移民層はルペン氏ではなく不服従のフランスに投票するため、元からのフランス人と新しいフランス人がぶつかり合い、国の統一はもう難しいと分析
6. 日本への教訓と文化大革命
- 日本の外国人比率はまだ数%だが、上限を決めずに受け入れれば5%、10%、15%と増え、手遅れになると警告
- 参政権を得た「新しい日本人」の政党や議員が生まれ、神社など日本の伝統文化が軽んじられるおそれがあると指摘
- 若者を動員して暴動化させ、伝統文化を破壊した毛沢東の文化大革命と同じことが、いまフランスで起きていると語る
- 日本のメディアが欧米の実情を伝えないため、国民が気づかないまま流されていると批判
まとめ・結論
フランスの暴動は単なる学生デモではなく、来年の大統領選をにらんだ政治運動だと茂木氏は読み解きます。移民が2割に達した国の分断を「他山の石」として、日本は手遅れになる前に移民政策を見直し、欧州で起きている現実を知って広めることが大切だと訴えています。
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