▶ 元動画:https://www.youtube.com/watch?v=UQriyIlua38
■ 3行でわかる
① 参政党の神谷宗幣代表は先月ドイツを訪れ、AfDのティノ・クルパラ共同党首と約2時間半会談したほか、議員20人の質問会など合計約30人の議員と意見交換した。AfDからは定期的な情報交流を提案された。
② AfDの議員たちは、「レイシスト」と呼ばれ妨害を受ける境遇が同じだと意気投合した。スペインのパトリオット・ネットワークの場でも、ウォーキズムや移民の問題がふつうに語られており、反グローバリズム政党の国際連携に手ごたえを得たという。
③ 及川幸久氏は、メルケル前首相らのCDUがキリスト教民主主義の人道主義を政治理念にしたことが、移民優遇やEU的な普遍主義(グローバリズム)につながったと分析する。一方のAfDは、キリスト教を「文化」として尊重しつつ政治理念とは切り分けている点を評価している。
動画の概要
CGS(ChGrandStrategy)で、参政党の神谷宗幣代表と国際情勢アナリストの及川幸久氏が対談した回です。神谷氏のドイツ訪問とAfD(ドイツのための選択肢)との会談を振り返り、欧州の反グローバリズム政党の台頭と、それが日本政治に与える影響を読み解いています(約22分)。
主なポイント
1. 及川氏の新刊『伝え方は〇〇が9割』と神谷氏の演説
- スティーブ・ジョブズ、ケネディ大統領、イーロン・マスクなど、各分野の一流の人物約20人の「伝え方」を分析した本。日本人で取り上げたのは神谷氏と音楽家の2人だけだという。
- 参政党は、資金や組織票ではなく、神谷氏の演説がきっかけで広がった政党だと及川氏は評価する。
- 神谷氏の演説の特徴は「狙っていない正直さ」と、内に秘めた熱量。政治の街頭演説で「面白かった」と「感動して泣いた」が両立するのは珍しいという。
- 神谷氏本人は、計算ではなく試行錯誤と経験則で話しており、内容の順番も決めていないと語っている。
2. AfDクルパラ共同党首との会談
- 高市首相がウクライナを訪れて支援を表明していたのと同じ時期に、神谷氏とAfDは「支援ではなく終戦を」と訴え、対照的な姿勢として報じられた。
- クルパラ氏の事務所で約1時間意見交換し、そのあと2時間弱、ドイツ料理の食事をともにした。
- クルパラ氏はドイツ伝統のマイスター(職人)出身の「頑固親父」タイプで、多くを語らないが信念がはっきりしている。
- 妨害で党員がやめていく悩みを相談すると、「AfDに入る段階でみんな覚悟を決めているから、声などかけなくていい」と答え、党員の主体性を信じる姿勢に神谷氏は共感した。
3. 議員30人との交流と反グローバリズムの国際連携
- 昼には国会議員約20人が集まり、神谷氏への質問会が開かれた。合計で約30人の議員と話した。
- 「共産主義者が来てレイシストと叫ぶ」「愛読書は『我が闘争』だと言われた」という話に、AfDの議員たちは大笑いして「同じだ」と共感した。
- 2年前は神谷氏ひとりで訪れ、「次は10人連れてくる」と約束していたが、今回は30人の議員と会い、「ちゃんとやるな」と評価された。
- AfDからは定期的な情報交流を提案され、来日するAfD関係者を参政党が受け入れることになった。
- スペインのパトリオット・ネットワークの場ではウォーキズムやLGBTの話題がふつうに議論されており、「日本で孤立していなかった」と自信を得たという。
- 欧州ではどの国も中道と中道右派の連合が政権を担っており、国民連合(フランス)やVOX(スペイン)などのアンチテーゼ政党が勢いを増している。その波を日本に持ち込めば、自民党的な政治をひっくり返せる可能性があるとする。
4. 物価・移民・住宅をめぐる欧州の不満
- 欧州は日本より収入が上がっているが、物価がそれ以上に高く、生活が苦しい。ベルリンでは旧共産党系の左翼党が、都市で暮らせない若者の不満を吸収して伸びている。
- 人口減少を移民で補うと賃金が上がらず、生産性も上がらないまま物価だけが上がる。それに対して中道政党は何もできないと、国民に見抜かれているという。
- ドイツやイギリスでは、外国人が何もしなくても住宅を受け取れる仕組みに巨額の予算が使われている。もともと住んで税金を払ってきた人たちが困っているのに、それを助けるほうが人道的ではないか、と問題を提起している。
- 日本もこれから物価が上がるため、早く賃上げしないと人々が共産主義的な勢力に流れると神谷氏は警告する。
5. CDUの「キリスト教民主主義」とAfDの違い
- 戦後すぐにできたCDU(キリスト教民主同盟)は、アデナウアー初代首相をはじめカトリックの人道主義者が中心で、「弱者を放っておかない」という連帯の理念を持つ。
- その理念が移民の受け入れや手当の拡大、さらにEUの創設につながった。牧師の娘であるメルケル前首相がそれをさらに推し進めたと及川氏は見る。
- 宗教の理念を政治にそのまま持ち込むと、極端な普遍主義になって国家や国境を否定し、グローバリズムに行き着く。
- AfDは、キリスト教をドイツの文化として尊重しながらも政治理念とは切り分けており、そこが優れていると及川氏は評価している。
まとめ・結論
神谷氏のドイツ訪問は、AfDをはじめとする欧州の反グローバリズム政党との本格的な連携の始まりになりました。物価高と移民への不満から既存の中道政権に挑む欧州の流れは、日本にも波及しうるものです。宗教的な人道主義を政治理念にしたことがグローバリズムを生んだ、という及川氏の分析は、日本の政治を考えるうえでも重要な視点を示しています。
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